かんがい施設に壁面アート

壁面アート(奥)を制作した知名小学校の6年生と関係者ら=知名町=

知名小6年が制作 緑色のキビ畑広がる

 【沖永良部】畑地かんがい施設「壁面アート」完成披露会が15日、知名町の瀬利覚地区減圧弁室であった。絵を制作した知名小学校6年の児童17人と関係者ら計30人ほどが参加し、緑色に茂ったサトウキビ畑が描かれた壁面アートを披露した。

 芸術を通じて畑地かんがい施設に親近感を持ってもらおうと企画。高さ1・8㍍・横5㍍の施設壁面に、夏をイメージさせる島の真っ青な空と海、そして広大なキビ畑にスプリンクラーが水を撒く様子が描かれている。制作期間は2日間。

 同小6年の朝沼夢渉さん(12)は「スプリンクラーなどのかんがい施設を教えてもらった。とてもきれいに描くことが出来た」と話した。

 大島支庁沖永良部事務所農村整備課の恒吉明彦課長は「これからの展開が期待される地下ダムの水を利用した農業の姿が、素晴らしい感性で描写されている。壁面アートの制作をきっかけに、島内各地で整備が進む畑地かんがい施設に愛着を持ってほしい」と語った。