名瀬港に初寄港したクルーズ船「シルバーディスカバラー」。乗客に搾りたてタンカンジュースを振る舞い歓迎
名瀬港 外国客73人が観光楽しむ
クルーズ船「シルバーディスカバラー」(バハマ船籍、5218㌧)が23日、奄美市名瀬の名瀬港観光船バースに初寄港した。外国人乗客73人は奄美大島観光を楽しみ、市内を散歩したり、自転車で回る乗客もいた。同船は4月24日にも寄港を予定している。
同船は東南アジア、台湾、沖縄・那覇港を経て午前9時前に名瀬港に寄港。関係者によると、今回はヨーロッパの乗客が多かったという。乗客が下船してくると、大島本島地産地消推進協議会メンバーが果実の搾り機を会場に持ち込み、搾りたてのタンカンジュースを振る舞った。乗客は3台のバスに分乗し、住用町のマングローブパークでカヌー乗りを楽しみ、龍郷町の大島紬村や奄美市笠利町用安のばしゃ山村で観光を楽しんだ。
雨天のため歓迎セレモニーは船内で行われ、山口明日香さんが通訳を務めた。奄美大島観光協会の越間得晴会長が歓迎あいさつし、トマシュ・クラシュ船長(44)ら乗組員4人に、紬美人の秋葉深起子さんら4人が花束を贈呈、紬柄の入った記念品プレートも贈った。これに対し、同船長が船の写真プレートを協会に贈呈。船長は「盛大な歓迎、おもてなしに感動した」と話した。
観光船バースには特産品販売所、観光案内所を設置。通訳を担った7人は、乗客に特産品の説明などをしていた。
午後の送迎セレモニーでは、島唄、八月踊り、六調を披露した。同船はこの後、屋久島へ向かい、長崎に寄港予定。
今月はこれまでにクルーズ船2隻が寄港、26日に「カレドニアンスカイ」(4200㌧)、29日に「にっぽん丸」(2万2472㌧)が寄港を予定している。