天城町・出産祝い金贈呈式

笑顔の花を広げた天城町出産祝い金贈呈式=23日、天城町役場

子育て支援充実で笑顔の花

 【徳之島】天城町の2017年度下半期の「出産祝い金贈呈式」が23日、24組を対象に同町役場であった。少子化対策の一環で出産児を祝福し、次代を担う子どもの健やかな成長と児童福祉の向上を―と今年度から支給額を大幅にアップ。上半期の23組に加えて計47組(同日現在)が対象に。喜びの笑顔の輪がさらに広がった。

 天城町では16年12月の町議会で、未就学児までだった医療助成(自己負担分無償)を中学3年生まで拡大する町義務教育就学児童医療費に関する条例制定と併せ、町出産祝金条例も一部改正。出産祝い金は従来の第1、2子各5万円、第3~5子各10万円、第6子50万円―を新たに▽第1子5万円▽第2子10万円▽第3子以降10万円ずつ加算▽第6子以降50万円―に改めた。

 初年度下半期の対象者のうち13組の母子が出席。大久町長は「日本全国は人口増が課題。出産祝金の拡充で、多くの赤ちゃんが生まれて欲しい」。町内の全出生児数は14年度31人、15年度47人、16年度39人、17年度内予定は53人。所得無関係の保育料実質無料化、中学卒業までの医療費無料化に加え、今年度は町総合運動公園の遊具更新や住宅対策も進める方針も示した。

 第3子の小七実=こなみ=ちゃん(4カ月)と出席した元凜音=(はじめりのん)さん(23)=平土野=は「子どもの多い家庭にはうれしく、祝い金は貯金します。また次の子を、と考える人も増えると思う。子育てに関し町の方がすごく協力的。(坊津町から嫁いで)ここに来て、保育料が無料なども初めて知り、すごく良い町だと感じました」と話した。