湯湾岳でソメイヨシノ見ごろ

湯湾岳でソメイヨシノ見ごろ

宇検村の湯湾岳公園周辺ではソメイヨシノが花をつけ、訪れる人の目を楽しませている

ぽかぽか陽気に大勢の花見客

 宇検村の湯湾岳公園や、同公園に向かう道路沿いなどで、ソメイヨシノが咲き始め、見ごろを迎え始めている。1日、同公園ではぽかぽかとした陽気の下、弁当を広げたり、撮影などをし、花見を楽しむ人々の姿が多く見られた。

 ソメイヨシノは全国各地で最も一般的に植栽されているサクラの一種。エドヒガンとオオシマザクラの雑種とする説が有力で、育ちは早いが、木の寿命は短いのが特徴だという。奄美大島などで多く見られるヒカンザクラと比較すると、色が淡く、花が少し大きい。連日の好天に誘われるようにつぼみがほころび、白い花びらを増やす様子が青空に美しく映える。

 村役場のSNS(会員制交流サイト)によると、今年は3月20日ごろに咲き始めを確認。例年は4月初旬が見ごろだという。1日、奄美では珍しいソメイヨシノを一目見ようと奄美市名瀬から同公園を訪れた福山由美子さんは「ヒカンザクラもいいけれど、奈良県出身なので、サクラといえばソメイヨシノ。夫と一緒に来た。時期があえば来年も来たい」とうれしそうだった。

 九州南部・奄美の週間天気予報によると、4日までは晴れ時々曇りの好天が続く見込み。最高気温も名瀬で24~25度となっており、暖かな春の陽気の中で、花見を楽しむことが出来そうだ。