住用町・奄美体験交流館

2018年度がスタートし、今年度は市直営での管理運営となる奄美体験交流館

「従来通りのサービスを」
今年度、市直営で管理運営

  2018年度が始まったばかりだが、奄美市住用町の総合施設・奄美体験交流館は、前年度までの非営利団体への運営委託から、9年ぶりに市直営による管理運営がスタートした。窓口の市住用総合支所担当課は「住民サービスを低下させることなく、これまで通りの利用を呼びかけたい」としている。

 奄美体験交流館は、市の指定管理者制度導入により、17年度までの9カ年、NPO法人ASA奄美スポーツアカデミー(園田明理事長)が委託を受け管理運営。同NPOはスポーツ関連イベント、記念日に合わせた催事など様々な自主事業を展開してきた。

 今年度は、市直営での運営がスタート。3人いた同NPOスタッフのうち、1人が市臨時職員として引き続き施設の管理業務を担う。実和則フロアマネージャーは、「(同NPOのスタッフ)2人が退職し、私も悩んだ。この先も正直不安」と複雑な心境を見せつつも、「管理業務の責任をしっかり果たしていきたい。個人としても力をつけていきたい」と話した。

 同施設にある入浴場には、多くの利用者が訪れる。また、農産物をはじめ各種食品の販売コーナーも高い人気を得てきたが、施設の防災上の理由から、今年に入りコーナーは撤去された。

 施設の窓口となっている同支所地域教育課によると、市民から販売コーナーに関する要望の声などが届いているという。同課担当者は「近くの中核施設に直売所が設置され、そこで農産物の販売ができるようにする計画。浴場もこれまで通り利用できる。住民サービスを低下させることなく、文化施設としても機能活用など、広い利用を呼びかけていきたい」と話した。