中部圏と奄美新路線誕生

鹿児島―名古屋線、鹿児島―奄美大島線に就航するスカイマークの使用機材B737―800型機(スカイマーク提供)

スカイマーク8月1日から 「交流人口の拡大期待」
知事定例会見

  三反園訓知事は25日、県庁で定例会見を行い、鹿児島空港での新たな路線就航としてスカイマークが8月1日から、鹿児島―名古屋(中部)線、鹿児島―奄美大島線を開設すると発表した。鹿児島を経由するものの、初めて中部圏と奄美大島が結ばれる路線が誕生することについて知事は「奄美大島における交流人口の拡大が見込まれる」と期待感を示した。

 新路線の鹿児島―名古屋線、鹿児島―奄美大島線の2路線は、1日2往復4便で就航予定。知事は「中部圏と鹿児島、奄美大島を結ぶ路線の就航で観光客等のさらなる利便性の向上が図られ、特に奄美大島における交流人口の拡大が見込まれる。奄美群島の観光振興を図る上で非常に喜ばしい」と歓迎した上で、運航するスカイマークに対し「今回の新規路線の安定的運航をお願いしたい」と述べた。

 知事によると、既存路線が就航している中での参入についてスカイマーク側は▽大手航空会社やLCCとは異なる価格設定▽中部圏から奄美群島への送客に向けて新たなルート開発―を掲げているという。知事は「これにより新たな観光需要が掘り起こされることを期待している」とした。

 今月21日に117歳で死去した田島ナビさん=喜界町=について知事は「昨年9月に長寿世界一になる見通しとの報道があり、県民はもとより日本国民に明るい希望と活力を与えていただいた。昨年9月には直接お会いし、元気なお姿を拝見させていただいた。正式に長寿世界一に認定され、さらに長生きし国民・県民の励みになることを願っていただけにとても残念。ご冥福をお祈りしたい」と述べた。

 明治維新150年記念式典および関連イベントの発表もあった。それによると、記念式典は5月25日午前9時~11時45分まで鹿児島市の県総合体育センター体育館で開催。県内の公私立の小学・中学・高校生(2千人程度)、県内外招待者(1千人程度)の計3千人超の参加を予定。一部の式典に続き二部で公開ディスカッション(薩摩英国留学生を題材に実施し、会場の若者たちが「先人たちの志を未来につないでいく」という想いを新たにするきっかけ、機会に)を計画。知事をコーディネーターに高校生(男女6人)が参加するが、知事は「イギリス留学経験がある大島高校生などを予定している。先人たちの志、先を読む力を子どもたちが学び、未来に生かすことができたら。多くの子どもたちが参加できるようにしたい」と意欲を語った。

 関連イベントの方は、翌26日午前10時半~午後0時半まで記念パレード(宝山ホール(西郷隆盛像)→天文館→高見橋(大久保利通))、午前11時~午後5時まで記念フェスティバル(県立鴨池球場)を計画している。