このほど改修した、天城町B&G海洋センター艇庫のリニューアルオープン記念式典が、海開きと合わせて開かれた(29日、与名間ビーチ)
天城町が、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G財団、前田康吉会長)の助成を受け、改修した「同町B&G海洋センター艇庫」=同町与名間ビーチ=が29日、リニューアルオープンした。記念式典が開かれ、町関係者はじめ、同財団の役員らも出席。さらなるマリンスポーツ振興、観光面での活用など、地域発信の拠点施設としての機能に期待し、一同で完成を喜んだ。
同町B&G海洋センター艇庫(ボートハウス)は1987年、町
総合運動公園屋内プール、体育館との3点セットで、同財団が建設し、90年に町へ無償譲渡された。幅広い世代のスポーツ振興・健康づくりの拠点に定着し、財団の修繕費助成で2014年度にプール、15年度は体育館の全面改修を行った。
17年度事業で、艇庫を全面改修。総事業費約6500万円(工事費約5800万円、備品購入費約557万円、設計費約197万円)のうち、3千万円を同財団が助成した。
今回の改修にあたり、従来の艇庫を2階建てに増改築。多目的ホール(2階)、シャワー、トイレ、スロープ付きウッドデッキなどを追加。設備関連では、カヌー、スタンドアップパドルボートなどレジャー資材も多数導入した。
今年度も両者が調印し進めている事業で、同施設を活用した「町モデル艇庫事業」▽海洋レクリエーション体験▽学習・文化・伝統にかかわる▽島コミュニティ活性化▽交流人口の活性化―を盛り込んだ事業を引き続き推進する。
安全祈願祭に続いて式典が開かれ、大久幸助町長は「立派な施設が完成した。世界自然遺産登録を見据え、島に来る人はさらに増えることだろう。ここを訪れた人が楽しんで、帰ってもらえるレジャー地になることを期待」とあいさつした。
同日は、海開きの式も同時開催され、町関係者、同財団の菅原悟志理事長、同事業の一環で、「海塾」を受講している小学生らがテープカットを行い、海開きを宣言した。