迫力ある短期決戦となった「力道山」(右)と「平山美龍」(左)による全島一優勝旗争奪戦(4日、伊仙町なくさみ館)
「力道山」全島一に
ミニ軽量級は「極真花形富沢號」
迫力の熱戦に会場圧巻
【徳之島】徳之島名物闘牛のゴールデンウィーク(GW)場所の目玉、「徳之島全島一・ミニ軽量級優勝旗争奪戦徳之島町大会」が4日、伊仙町なくさみ館であった。チャレンジャーの「力道山」(松原)がチャンピオン「平山美龍」(伊仙)を下し、“全島一”に輝いた。またミニ軽量級には「極真花形富沢號=ごう=」(上面縄)が防衛に成功した。
今年のGW場所は2日夜に同会場で行われた中量級を皮切りにスタート。3日夜には天城町松原闘牛場で軽量級の大会を実施。連日党内外の闘牛ファンや多くの観光客が各会場に足を運んだ。
4日の大会にも会場を埋め尽くす約4500人が来場。午後1時から「封切特別戦」でスタート。計11組が激突し、試合終了ごとに「ワイド、ワイド」の掛け声とチヂン(太鼓)やハト(指笛)の音が響いた。
ミニ軽量級優勝旗争奪戦では、「晴天悪童」(目手久)が7連勝中の「極真花形富沢號」に挑んだ。序盤で角を折られるも、果敢に攻撃を仕掛け続けた「晴天悪童」に、「極真花形富沢號」は苦戦。勝負は拮抗したが、20分22秒の長丁場に終止符を打ち、優勝旗を得たのはチャンピオン「極真花形富沢號」だった。
全島一(無差別級)優勝旗争奪戦は先入りしたチャレンジャー「力道山」に対して、チャンピオン「平山美龍」が強襲を仕掛ける。難なくそれを受け止めた「力道山」は渾身の反撃で、「平山美龍」をリングサイドに押し込み、2分50秒の短期決戦で勝負を決め、新王座についた。