奄美市名瀬「新川こどもまつり」

「こども食堂」ではカレーライス800食が約1時間半で完売した


地区の学生など、多くのステージ発表も行われた

地域の老若男女がふれあいの輪
こども食堂やステージ発表

 地区住民による手作りまつり「第2回奄美地区・新川こどもまつり~子どもから高齢者までまーじんま」(同実行委員会主催、三島照実行委員長)をこどもの日の5日、奄美市名瀬の旧燃糸工場跡・新川周辺道路・天理教大島分教会で行った。この日は「こども達にふるさとを!」をスローガンに、こども駅伝大会をはじめ、こども食堂やステージ発表など多彩な催しを実施。子どもやお年寄りなど地域の老若男女が多く集い、食事や余興を楽しみながらふれあいの輪を育んだ。

 イベントは、新川流域の8町の住民が心を一つに、暮らしやすい地域を育んでいこうと昨年から開催。先月29日からは、子どもたちが作った300匹のこいのぼりを新川に設営し会場を彩った。

 朝から会場は多くの人出でにぎわい、こども駅伝大会の号砲とともにイベントは開幕。学校別、学年町別、クラブ別などの種目が行われ、子どもたちはタスキをつなぎながら新川流域を駆け抜けた。

 昼食時には、地区学校の児童・生徒による吹奏楽や町団体のステージ発表なども始まり、優雅な音色を聴きながら家族や友人で昼食。教会の「こども食堂」では、前日午後3時から仕込んだ自慢のカレーライス800食を振る舞うも、約1時間半で完売と大盛況。暖かい日差しの中、かき氷にも人気が集まった。

 このほか、教会広場では創作体験や昔遊びなども開かれ、折り紙で人形を作るペーパードールやアダンの葉を使った風車なども親子で制作。メンコやコマ遊びのコーナーでは大人も交じって「それっ」など、童心に返り遊戯。弓道体験やお手玉なども列をなし、各コーナーであふれる笑顔が広がった。

 三島実行委員長は、全てがボランティアによる協力に「涙が出るほどうれしい」と謝意。「イベントは子どもたちが帰ることのできる地域・故郷づくり。子どもたちが笑顔でいい思い出を育んでくれればそれで十分」と喜んだ。