観光案内所オープン

奄美市笠利町の「あやまる岬観光公園」内に、観光拠点施設として期待される観光案内所がオープンした

「北部地域の情報発信拠点に」

あやまる岬観光公園内 カフェ、お土産販売も

 奄美市笠利町の「あやまる岬観光公園」内に整備を進めていた観光案内所が5日、オープンした。奄美大島の観光案内をはじめ、カフェやお土産販売コーナーなども併設。案内所を企画運営する㈱しーまの深田小次郎代表(41)は「北部地域の情報発信につとめ、子どもからお年寄り、地元の方、観光客など、幅広い世代、客層に向けた運営をしてきたい」と意気込んでいる。

 観光案内所は、歴史回廊のまち笠利観光プロジェクト事業(2012~17)の一環。総務省の地方創生拠点整備交付金を活用し、事業費は6200万円(補助率5割)。17年度事業(16年繰越)で、3月までに完成していた。

 「あやまる岬」は奄美十景にも選定される景勝地。17年度には11万人が来訪。景勝地としての集客は見込めるものの、滞在時間が短く、地域経済への効果も限定的。まずは、ワンストップで立ち寄れる奄美地域の情報発信、サービスエリアの機能を持つ観光拠点施設として、観光客の周遊を促進し、地域活性化を図りたいとしている(市笠利支所産業振興課)。

 施設外観はガジュマルをイメージし、木材を多用した円形のデザイン。内装にも木材を多く使用したほか、海をのぞむガラス窓も。テラス席を設置するなど解放感あふれた構造となっている。

 床面積は、98・42平方㍍(店舗、観光案内所、事務所兼倉庫、フリースペースなど)。ほか、オープンテラススペースは59・92平方㍍。

 観光案内所は同日の午前9時にオープン。カフェコーナーをはじめ、島内観光情報・お土産コーナーも人気を集めたほか、200個ほど用意されたお餅とサーダアンダギーの先着プレゼントも、間もなく切らすなど、公園内は終日多くの人出でにぎわった。

 施設周辺では、多目的広場工事(展望トイレ周辺の外構工事、駐車場の整備)を施行中。完了後に、落成式典などを予定しているという。深田代表は「公園内のグラウンドゴルフ場などの関連施設との一体感を出せたら。島の歴史・文化、自然を学べる場所にもなっていけば。アイデアを出していきたい」などと話した。