ホエールウォッチング

ホエールウォッチング

ホエールウォッチングでは2頭が同時に姿を現すこともあり、迫力ある光景を楽しむことが出来る

満足度高く多いリピート希望
LCC利用半数、国立公園認知低く

 2018年シーズンに奄美大島でホエールウォッチング・ホエールスイムに参加した人を対象としたアンケート結果が、このほどまとめられた。186人が回答した同アンケートでは、「満足」、「まあ満足」と答えた人が計142人(76・3%)と約8割に上った。「また参加したいか」という質問に対しては、「ぜひ参加したい」が127人(67%)となり、参加者の満足度が高い状況が読み取れる結果となった。

 奄美海洋生物研究会(興克樹会長)では環境省の鯨類調査の一環で出現頭数や個体の識別に取り組み、データの蓄積を行う。同アンケートも調査の一環として、奄美クジラ・イルカ協会(興会長)の協力のもと実施した。

 アンケートには、▽20代46人(24・7%)▽30代43人(23・1%)▽40代33人(17・7%)▽50代36人(19・4%)▽60台19人(10・2%)―と、20~30代の若年層を中心に幅広い年代が回答。奄美大島でのホエールウォッチングに参加するのが「初めて」の人が162人と回答者の9割近くを占めた。同島のホエールウォッチングを知ったきっかけについては「知人から」が59人(26%)と最多。次いで「インターネット」が55人(24%)となった。

 参加者の来島手段はLCC利用が92人(49%)と最多で、LCCによる観光促進の効果が推察できる。一方で回答者の7割が奄美群島国立公園を認知しておらず、同国立公園が来島動機となった人の割合は1割にとどまった。

 アンケートの結果について興会長は「クジラが出ないときもあったが、スタッフの熱意が伝わったのか、満足度は高かった。データの集積など質の向上を目指し、今年も努力したい」と語った。