関東徳高会総会・懇親会

藻類(そうるい)研究の魅力について身振りを交えて語る、筑波大学連携大学院教授の河地正伸さん


勝光重会長(左)、河地さん(中)、新会長の松山さん(右)。勝さんは一会員としてこれからも協力していく

河地筑波大教授(徳高OB)が講演
新会長に松山哲則さん選出

 【東京】関東徳高会(勝重光会長)は5月27日、品川区総合区民会館「きゅりあん」で2018年度総会・懇親会を開いた。徳之島高校出身者約100人が集い、第1部では、筑波大学連携大学院教授の河地正伸さん(1982年卒)による講演が行われ、参加者は熱心に聞き入っていた。

 総会に先立って行われた講演は「徳之島から世界へはばたく・藻類(そうるい)研究の魅力」と題したもの。

 司会者の松山哲則幹事長に紹介された河地さんは、やや緊張した表情で登場。「教員だった父の影響で生きものに興味を持った」と語りだし「南極、北極などの厳しい環境で生きている藻の研究をした」ことなどをプロジェクターで映像を投影して解説。昭和基地周辺では「自衛隊のヘリで移動して、テントを張り何日も調査をした」などのエピソードが披露された。

 必須脂肪酸のEPA、DHAを作る「藻類の培養」も行い、「新しいことを発見し、社会や地球環境のためにも頑張っていきたい」。そう締めくくると、盛んな拍手を浴びていた。

 総会では、勝光重会長が「先輩方が営々と築いてこられた徳高会の伝統を受け継ぎ、会員の親睦推進、母校の発展に寄与することをモットーに努めてきた」の言葉を残し、退任することを報告。新会長の松山哲則さんは、「20~40代で参加する会員が少ないので、幹事らのご協力をいただき会の充実を図りたい」と語った。懇親会では、空手の模範演技やマジック、エイサーも披露され、懐かしのひとときを参加者は堪能していた。