音楽療法を体感

音楽療法を体感

音楽療法を体感。会場を盛り上げた(左側から)たたら理事長、B・B・モフランさん、山北さん

踊り、歌い盛り上がる
NPO法人、愛の浜園慰問

 奄美市名瀬の障がい者支援施設「愛の浜園」(榮野和光施設長)多目的ホールで5日、音楽療法のボランティア慰問があった。NPO法人「音楽療法NPOムジカトゥッティ」のたたら康恵理事長、打楽器奏者のB・B・モフランさん、奄美在住の山北のりひこさんの3人が舞台でさまざまな曲を演奏し、歌い盛り上げた。入所者は音楽に合わせて踊り、楽しいひとときを過ごした。

 たたら理事長は、武蔵野音楽大学ピアノ科卒、ピアニスト、日本音楽療法学会認定音楽療法士。モフランさんは、劇団四季ライオンキング初代パーカッション奏者で、2009年から協働で「音楽療法とアメリカンリズム統合プログラム」を開発、全国各地で活動し、震災支援もしてきたという。モフランさんは作曲・編曲も手がける。たたら理事長らは奄美に初来島。フェイスブックで名瀬在住の森一将さんと知り合ったのが初来島のきっかけ。

 音楽療法慰問には、入所者40人、施設職員らが参加。たたら理事長とモフランさんがジャンベ、山北さんがドゥンドゥンという楽器をたたき、リズミカルな演奏が会場に流れると、入所者らが立って踊りだし、盛り上がった。一緒に「上を向いて歩こう」を歌った。

 終了後、入所者は「楽しかったです。ありがとうございました」とお礼を述べ、参加者全員で記念撮影した。

 たたら理事長は「いろんな人と出会い、交流できるのが音楽の力」と話した。

 日本音楽療法学会の資料によると、音楽療法とは「音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障がいの回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」をさすものとすると定義している。