農林水産省の職員が新保険制度について説明した=知名町=
来年1月スタート 全農作物対象の新保険制度
知名町で説明会
【沖永良部】来年1月から始まる農業経営収入保険制度の説明会(南大島農業共済組合主催)が6日、知名町あしびの郷・ちなであった。島内の農家ら約170人が参加し、新保険制度について理解を深めた。
農業経営収入保険は、全農作物を対象(肉用牛、肉用子牛、肉豚及び鶏卵は対象外)に、収入の減少を補償する制度。
自然災害による収量減少や市場価格の低下などの影響で、保険期間の収入が基準収入(過去5年間の平均収入を基本に算出)の9割を下回った場合に補填する。青色申告の実績が1年分以上ある農業者(個人・法人)が加入できる。
制度説明を行った農林水産省経営局保険課農業経営収入保険室の窪山富士男室長は「全ての農作物が対象なので、新たな品目にチャレンジがしやすいし、自然災害などあらゆるリスクにも対応できる」と話した。
質疑では参加者から「基準収入は、どのように見直しを行うか」「(加入条件の)青色申告の実績が1年分しかない農家と、5年分ある農家で何か違いがあるのか」「農作業日誌は、詳しいものが必要か」などの質問が出た。