生活関連物資価格調査

18品目中15品目で物価高に
本土平均との差額生鮮食品で拡大

 県は15日、2017年度の生活関連物資の価格調査状況を公表した。県本土のレギュラーガソリンの平均は137円(1㍑)に対し離島平均は158円(同)、牛乳は本土平均237円(1㍑、紙パック入り)に比して36円増の273円(同)となるなど、調査18品目中15品目で本土より物価が高い数値となった。需給状況で価格変動する生鮮食料品を除いた品目の物価は、昨年度の調査より下落しているものもあるが依然として地理的条件などに起因する本土との物価格差がみられる。

 価格調査は県内の生活関連物資の価格と需給状況に関する調査監視で、価格と需給の安定につなげることが狙い。地域配分や店舗規模などが偏らないよう、県職員や民間調査員が1品目につき61店舗を抽出。店内見回りや聞き取りなどの方法で年2回(7月、1月)調査している。

 調査品目は▽石油製品(家庭用プロパンガス、灯油、ガソリン、軽油)▽日用品(トイレットペーパー、乾電池)▽穀類(うるち米、即席めん)▽生鮮食品(牛乳、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、マグロ、キャベツ、キュウリ)▽加工食品(納豆)▽飲料(ミネラルウォーター)の18品目。

 本土平均と比べて差額が最も高かったのは家庭用プロパンガスの929円。次いで灯油の580円、うるち米234円、キャベツ210円などとなり、石油製品や生鮮食品などが高い傾向にある。18品目中6品目が県本土より2割以上高い数値となる一方、牛肉(99円)、豚肉(23円)、乾電池(23円)と本土平均を下回った。

 昨年度の物価情報と比較して本土は18品目中6品目で下落し、離島は9品目で下落した。本土平均と最も差額が広がったのはキャベツで、前年度の71円から210円に拡大。うるち米(161円↓234円)、灯油(558円↓580円)なども格差拡大が目立つ。

 また牛肉、豚肉は、離島平均の価格上昇率が高かったため、本土より安価だったが価格差は縮小。鶏肉、鶏卵についても、価格差は鶏肉(11円↓9円)、鶏卵(4円↓2円)と縮小した。

 16年度と比較して平均価格の差額が拡大したのは、トイレットペーパーなど8品目。縮小は乾電池など9品目。増減なしは鶏卵1品目のみだった。