笑顔がはじける「関東奄美群島36年丑寅会」の出席者たち
「親睦、誇り、報恩」の垂れ幕を背に、祝いの唄を熱唱する牧岡奈美さん
【東京】関東奄美群島36年丑寅会(盛田弘国会長)はこのほど、品川区の公益財団法人「日本民謡協会」で第4回懇親会を開いた。約150人が参加して盛況を呈した。集落や校区を越えて出席した人たちは旧友との再会に笑顔を交わし、余興を楽しみながら島への貢献などについても語り合っていた。
「奄美人の親睦、誇り、報恩」を合言葉にして1961(昭和36)年度に生まれた人たちが顔を揃えた。シマや校区を越えて、同じ時期に奄美の豊かな自然に抱かれて学んだ。それだけに同窓会にも似た空気が漂う中、関東近県から仲間が集った。
会場の様子は、あまみエフエムに中継され熱気が伝えられた。互いに元気でいることを確かめるように、あちこちで肩を組んだりして写真に収まる男性、一方、子育てから解放された女性陣は、食べ物よりもおしゃべりに夢中の姿があちこちに。「35校から集まったが、目標は61校全てです。これからもよろしくお願いしたい」と、今回担当となった宇検村の関係者が舞台から、同級生らに呼び掛けた。
会場の壁には、彼らが実際に出向いて撮影した61中学校の写真が張られ、スライドも上映された。また、約20校が実施している「ふるさと留学」が紹介され、与論高校、古仁屋高校が募集していることに、みな驚いた様子だった。
ゲストの喜界島出身・牧岡奈美さんがのびやかにシマ唄を歌い上げ、大きな拍手を浴びた。また、両親が奄美大島出身の噺家=はなしか=・笑福亭竹三さんも大爆笑の一席を披露した。盛田会長は「宇検村の東正行代表幹事を中心に、頑張ってもらい大盛会となりましたね」と、満足そうに舞台をながめていた。次回の幹事は徳之島町に決定。来年6月の第1日曜日に開催される。