かん水タンク9基導入

徳之島3町に3基ずつ計9基導入したかん水タンク(提供写真)

徳之島きび生産対策
干ばつ対策で

 【徳之島】徳之島さとうきび生産対策本部・運営企画委員会(事務局・天城町農政課)の月定例会が20日、同町役場であった。国のさとうきび自然災害被害対策事業で各町3基ずつ計9基のかん水タンク(散水機器一式)を導入しており、来月からの運用方針を確認した。

 同本部の福健吉郎支部長(天城町農政課長)は、台風6号では300㍉以上の雨をもたらしたことなど報告。メリクローン苗・一芽苗の出荷実績、各種関連総会決算・予算案、きび増産計画の島別検討会、先進地視察(種子島)などについても協議した。

 かん水タンクは各町所有のかん水タンク車とは別に、徳之島ダム関連のスプリンクラーなど末端かん水設備の未整備地区や、同受益外ほ場などを対象に導入した。大型トラック積載型のエンジン動力ポンプ付のタンクで、1回当たりの貯水・散水量は6㌧。計9基の事業費は約1514万5千円。

 タンクの積載・運搬用大型トラックの借上げなどは徳之島きび輸送組合と契約。7月―11月の間、希望農家のほ場にかん水する。利用料金などについては、きび生産本部の単収向上推進室などで協議する。