奄美地方梅雨明け

奄美地方梅雨明け

梅雨明けの夏模様の青空の下、人気の観光スポット宮古崎の絶景が「ササントウ」に映えていた

大河ドラマロケ地も夏模様
笠利、降水量平年以下

 鹿児島地方気象台は26日、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表した。昨年より3日早く、平年よりも同じように3日早い梅雨明けとなった。奄美地方の向こう一週間の天候は湿った空気の影響で雲の広がりやすい日もあるが、太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多くなる見込み。

 今年の奄美地方の梅雨の期間は5月7日~6月26日までの51日間。発表によると、奄美各地の梅雨期間の降水量は▽奄美市名瀬692・5㍉(平年比104・8㍉増)▽同市笠利432・5㍉(同73・5㍉減)▽喜界島500・5㍉(同70・6㍉増)▽瀬戸内町古仁屋502・5㍉(同0・9㍉増)▽天城町591㍉(同136・7㍉増)▽伊仙町518・5㍉(同85・8㍉増)▽沖永良部島553・5㍉(同149・8㍉増)▽与論島596㍉(同216・8㍉増)で笠利町を除く各地で平年より降水量が多かった。

 26日の奄美地方はほとんどの地域で午前中から晴れ。気温も30度を超え「真夏日」を観測。名瀬と天城町は、それぞれ32・3度、32・2度と今年最高を記録した。

 大河ドラマのオープニング撮影地などとして人気の大和村宮古崎「ササントウ」も、夏晴れで澄み渡っていた。宮古崎の先端部からは東シナ海の水平線上に、横当島のシルエットが普段よりクリアに確認された。

 同地は嶺が東シナ海に突き出るリアス式海岸の岬。丘陵部にはリュウキュウチクの草原が広がり、方言で「ササントウ」と呼ばれている。

 この日は観光客なども、ササントウに来て記念撮影に興じる姿が見られた。また同村企画観光課の職員が、現地を訪れた観光客に宮古崎のほか村内の観光地や物産などをPRするオリジナルうちわを配布していた。