成瀬茉倫さん 世界大会出場壮行会

出席者を前に受賞課題を披露する成瀬茉倫さん

集落住民からもたくさんのエールを受け取った

「応援を力に変えて」
高校生国際シンポ 全国1位、出場権 世界での活躍誓う

 22日から始まるグローバルリンクシンガポールの日本代表に決まった成瀬茉倫さん(大島北高校普通科3年・龍郷町芦徳)の「世界大会出場壮行会」(同集落主催・中原正栄実行委員長)が8日、龍郷町のりゅうがく館講堂で行われた。成瀬さんは、集落住民らの温かな声援やエールを受けながら「私を育ててくれた大好きな集落や奄美を世界にアピールしたい。応援を力に変えて頑張ってきます」と力強く決意を表明した。

 同世界大会への出場は、今年1月31日・2月1日に鹿児島市で行われた、高校生が日頃の研究成果を発表する「第3回高校生国際シンポジウム」で全国1位となる最優秀賞グランプリに輝き出場権を獲得。成瀬さんは「地域資源の活用による奄美の過疎対策」をテーマに、宇検村阿室地区の成功例や同校の聞き取りサークルなどを通して取材をまとめ、英語で発表。高校生らしからぬ着眼点と英語の発音が高い評価を受けた。

 この日は、同集落住民をはじめ、恩師や同町自治体関係者らも多数詰めかけ拍手で出迎え。成瀬さんは、旅立ちを前に受賞課題を披露し、貫禄あるパフォーマンスで出席者らを魅了した。

 会では、竹田泰典町長や同校・新山剛校長、大村允久同区長らが「世界一を目指して」など次々と激励。島唄の師匠・平久美さん、福山幸司さんも駆けつけ祝い唄。集落住民は八月踊りで活躍を後押しするなど、たくさんのエールを受け取った。

 成瀬さんは「まだ時間はあるので練習を重ね、しっかりフレーズを固めていきたい」と話し、「支えてくれたみんなの思いを伝えることができれば結果は出せる。いい報告ができるように頑張りたい」と世界での活躍を誓った。

 今後は発表課題を調整し、20日にシンガポールへ向けて発つ。