龍郷町文化財展示室

4月20日に開幕した特別企画展「西郷隆盛と菊次郎展」。展示内容充実を評価する感想を記す来場者も多い

6月来場客数は6倍 「西郷どん」効果など背景か
展示内容充実も評価

 龍郷町生涯学習センターりゅうがく館文化財展示室の来場客数が増えている。今年度に入り、特に6月は前年比6倍を超える1510人を記録。同展示室では4月20日から特別企画「西郷隆盛と菊次郎展」が開幕、展示内容を充実させた。さらにNHK大河ドラマ「西郷どん」奄美編放送が5月13日(第18回)から始まり、テレビ各社や各種広報誌でも奄美を取り上げたことなどから、その動きが来場客数増の背景にあるものとみられる。

 りゅうがく館によると、文化財展示室への来場客数は、4月745人(前年同月165人)前年比4・51倍、5月1424人(同583人)同2・44倍、6月1510人(同244人)同6・18倍を記録。

 特別企画展では、西郷隆盛、愛加那(龍愛子)、長男・菊次郎、長女・菊草(大山菊子)の家族らに関する軌跡紹介パネル、功績、ゆかりの貴重な資料や品を展示してある。

 「西郷どん」の奄美ロケでは、沖永良部島ロケが2月28日~3月8日まで行われ、4カ所で撮影が行われ、延べ約200人のエキストラが参加。奄美大島ロケは3月13日~3月下旬にかけて撮影が行われた。奄美ロケには主人公の西郷吉之助(隆盛)役の俳優・鈴木亮平さん、愛加那役の二階堂ふみさんらが参加した。

 5月20日には、奄美市名瀬の奄美文化センターで「奄美パブリックビューイング」が開かれた。二階堂ふみさん、愛加那の義姉・里千代金役を演じた唄者の里アンナさんを迎えて、約1200人の来場者と一緒に第19回放送を鑑賞した。

 文化財展示室前の机には、見学感想を記すノートが置かれている。特別展以降の記載には①2度目の訪問、とてもリアルで詳細に展示されており感動した②熊本から来た。ますます大河ドラマが楽しみになった。この展示をたくさんの人に見てもらいたいな③とてもおもしろそうなものがたくさんあって子どものぼくも楽しめました。いろんな人に来てほしいです④無料はもったいないと思うくらい。素晴らしく理解しやすい展示でした(広島より来島)⑤西郷どんのパワーを感じ、たくさんの元気をもらえた感じです―などの内容の感想を記している。