「まーぐん広場」開所

14日にレストラン、宿泊、高齢者施設を含む複合施設として開所した「伝泊+まーぐん広場・赤木名」

食と地域包括ケア拠点
笠利町赤木名

 奄美イノベーション㈱(山下保博代表取締役社長)は14日、奄美市笠利町に宿泊、レストラン、高齢者介護施設などを複合した「伝泊+まーぐん広場・赤木名」を開所した。同日開所式があり、地元住民や行政関係者などが来場。山下代表取締役社長は「観光客は人と出会うことでもう一度来たいと思うもの。健康な人も、そうでない人も交わることができるような施設を作りたかった」などと話した。

 同施設は、国土交通省の17年度「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」の補助金を活用し事業を推進してきたもの。2014年9月に閉店した同市笠利町の「スーパーさと」跡の建物を同施設にリノベーション。同社は同施設を食と地域包括ケアの拠点と位置づけ、赤木名校区、笠利町の活性化を目指すとしている。

 1階部分には高齢者介護施設(有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護)、障がい者支援施設、レストランや特産品販売施所を開設。今後は学童保育の受け入れなども予定している。老人ホーム部分は観光で訪れた高齢者、障がい者の宿泊施設としても活用するとしている。2階部分には伝泊ホテル、奄美の情報を手に入れることができる「奄美情報ライブラリー」が置かれた。ホテル部分の予約はすでに受け付けている。

 山下社長によると今後、同施設周辺に木工や織物などのモノ作りができる工房を併設した伝泊の開設も予定しているという。

 きょう15日には内覧会とワークショップが行われる。時間は内覧会が午前9時から。内覧会終了後と、午後2時からはワークショップがある。午前の部では日本社会事業大学専門職大学院の井上由紀子教授が、午後の部はファミリークリニックネリヤの徳田英弘院長が登壇し、ワークショップを行う。参加は無料。

 問い合わせは電話0997―63―1910(担当・青山さん、鈴木さん)