大和村教委 夏休み学習教室スタート

算数の学習やジェルアート作り、先人の教えなどを学んだ夏休み学習教室

異年齢集団で算数や工作
弱点克服、先人の教えも

 大和村教育委員会は23日から、同村防災センターで夏休み学習教室をスタートした。初日は算数の学習と工作教室などが行われ、参加した児童たちは異年齢集団の中で算数の弱点克服やジェルアート作りに取り組んだ。先人の教えとして藤井俊郎教育長から、島口教訓も学んだ。

 夏休み学習教室は、異年齢集団活動を通して一緒に学ぶことなどで自己を見つめる動機づけとする目的。自学自習や仲間、先人の教えなどを勉強する。

 研修室に集合した児童22人は「われは海の子」を合唱し、村教委担当者から日程説明などを受けた。藤井教育長が、児童たちに方言を交えて激励のあいさつを行った。

 学習教室の前半は、「わかる・できる・考える算数・数学教室」と題して学年別のプリント課題で復習。自分の学年より一つ下の学年のプリントで、苦手な問題を解いて弱点克服。分からないところは教職員や、同じ班の上級生に聞いたりして苦手を解消した。

 休憩をはさみ、夏休み工作教室でジェルアート作り。県立奄美少年自然の家の吉富竜也研修主事と豊田毅指導員が工作教室の講師を担当した。

 講師が児童たちにガラスの小ビンを配布し、ジェルアート作りを説明。児童たちは自分で持ち寄った物や、講師が用意した色砂、シーグラス、貝殻などを小ビンに配置。そこに加熱して溶けたジェルを流し込み、冷ましてオリジナルのジェルアートを完成させた。

 工作教室に続いて、先人の教えを学習。藤井教育長が村教委作成の『島口教訓カレンダー』を用いて、児童たちは教訓「待てぃば大漁=ふーゆ=」を5回復唱。準備を万端にして、辛抱強く待つことの大切さを学んだ。

 学習教室は同会場で、25日まで3日間実施。植物標本の作り方や夏休みの課題教室なども行われる。

 参加した大和小2年の岩元帆久斗くん(7)は、「初めてのジェルアート作りだったが、思った通りに作れた。計算が苦手だったが、上級生や先生たちに教えてもらい勉強できた」と話した。