島料理メニューを披露

25品目の島料理メニューが並んだ「食の集い」

「食の集い」来賓が舌鼓
設立10周年・奄美ティダの環

 NPO法人奄美ティダの環(平田暉子代表、会員61人)は今年、設立10周年を迎えた。それを記念して22日、奄美市名瀬のAiAiひろばで会員の手作り料理でおもてなしする「食の集い」を開催。地元の行政機関や団体関係者など約20人が招かれ、工夫を凝らした25品の創作メニューに舌鼓を打った。

 同NPOは「女性の技術と知恵で地域おこし」を掲げ、2008年8月発足。ものづくりを通して地域活性化につなげようと衣・食・住のグループに分かれ、各種活動を続けている。

 この日は、島料理などの研究や販売を担当する「食」グループを中心に、完成させた「おもてなし料理」の試食会を実施。地元の特産品を使った、はんだま豆腐、かきあげ、ターマンコロッケ、つわ佃煮、きくらげ天ぷら、マダ(イカスミ)汁―など完成品をテーブルに並べた。

 取り皿を手にした来賓は、スモモを使った「すもも寿司」「すもも餅」の盛り皿に箸を伸ばし、「彩り良いので食欲をそそる」「酸味がほどよく、おいしい」と評価。中華ちまき、いも餅、きくらげ天ぷらも人気を集めた。

 また同日は、同会場で藤工芸品やろうけつ染め、紬小物などを販売する「ティダの環市」も開き、盛況だった。

 平田代表は、引き続き島料理の研究を示唆。「素材の良さとオリジナリティを重視し、おもてなし料理のメニュー化に取り組みたい」述べ、今後に意欲を見せた。