「練習中は細めに水分を」

話に熱心に耳を傾ける名瀬イレブンたち

熱中症対策啓発活動

 奄美市教育委員会スポーツ推進課などは24日、猛暑により全国各地で熱中症の症状を訴える児童生徒が相次いでいることを受け、スポーツ少年団への熱中症対策を促すための啓発活動を同市の名瀬小学校グラウンドで行った。この日は、同小校区のスポーツ少年団・名瀬イレブン(山下克蔵監督、約50人)を対象に、市スポーツ少年団・大庭勝利本部長が注意を喚起。「練習中は細めに水分補給を」「木陰で涼を取って」など、練習中の児童に体調管理などへの配慮を呼び掛けた。

 熱中症は、高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスの崩壊、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障がいの総称。症状として、めまいやたちくらみ、頭痛や吐き気、重度な症状として、意識消失やけいれんなどがある。

 厚生労働省は、予防対策として「暑さを避ける」「細めな水分を補給」などを挙げており、通気性のよい衣服の着用や冷たいタオルなどで身体を冷やすことを薦めている。

 この日は、同校で練習中のサッカーイレブンらを集め、大庭部長が熱中症対策を話した。「集団練習では我慢することも多い。体調不良を感じた時はしっかり申告し、自分の体は自分で守ってほしい」と話し、続けて「対策はチーム全体で心掛けることでなお防ぐことが出来る。しっかり対処して練習に取り組みましょう」とアドバイスを送った。

 同小6年・三浦一留くんは「水分を取って体を冷やし、熱中症に気をつけたい」と気を引き締めた。

 なお同団は、市内のスポーツ少年団の指導者52人にも13日付けで通達済み。注意を呼び掛けている。