古仁屋高校体験入学

音楽の体験授業ではギターできらきら星などの知名度の高い曲を演奏した

少人数ならではの教育PR
説明会で知り東京からも

 瀬戸内町の県立古仁屋高校(大山良一校長、全校生徒107人)は2日、中学2、3年生を対象とした一日体験入学を開いた。参加した生徒は、同校の特色とも言える少人数ならではの教育の説明を聞き、授業体験や部活見学で進学への意欲を高めた。

 同校は入学生徒確保のため町内各中学校に対する学校説明を行う。このほかに毎年夏休みの時期を利用し、一日体験入学を実施している。今回は同校に興味関心のある生徒50人が参加した。

 開会式で大山校長は「クラス編成が少ないため授業の理解度が高い」「進学のための個人指導も行っている」「進学のための推薦枠は大規模校と同様にある」などと小規模校ならではのメリットを紹介した。

 国語、数学、社会、音楽、商業の5教科の体験授業もあり、生徒たちは高校での学習を体感。国語では古語を用いたクロスワードなどを参加生徒同士で相談しながら解いたほか、商業では「ビジネスを学ぼう」と題し、パソコンを使って架空の小売店の経営を体験した。

 この日参加した東京都の港南中学2年の武田千鶴さん(13)は東京であった合同学校説明会で同校を知ったという。武田さんは「古仁屋高校は祖母の家も近く、自然も多いので興味を持ち参加した。授業も楽しむことができてよかった」と話した。

 国語の授業を体験し、吹奏楽部を見学した古仁屋中学校3年の加藤夏姫さん(15)は「高校生活のイメージをつかむために参加した。楽しそうな授業で、古仁屋高校に行きたい気持ちも少し出てきた」と語った。