龍本家跡地で清掃活動に取り組む志塾西郷塾メンバーたち
志塾西郷塾
龍郷町小浜の龍本家跡地
西郷隆盛をテーマにした公民館講座などを開講する志塾西郷塾(久保明雄塾長、20人)は12日、龍郷町小浜の西郷の二度目の潜居地「龍本家跡地」で清掃活動を行った。参加者たちは、150年以上前の西郷の生活に思いを寄せ、草を刈るなど汗を流した。
同地は、郷士格・龍家本家の跡地で、西郷は奄美大島での大半、約2年8カ月間ここを拠点に生活。菊次郎の生家としても知られ、現在では多くの観光客が訪れる人気のスポットになっている。
清掃活動は、来る19日に同町で行われる「明治維新150周年シンポジウム・西郷隆盛と菊次郎」を前に、参加者に少しでも気持ちよく見学してもらおうと実施。久保塾長は「全国に奄美と西郷隆盛をPRする絶好の機会。少しでも龍家の勢力や当時の全体像が把握できれば」と意気込んだ。
清掃は、植物が生い茂り見えなくなった同地を取り囲む石垣周辺を中心に草刈りやゴミ拾いを実施。海側約50㍍に渡るサンゴ石の見事な石垣が、時間とともに姿を見せた。
清掃に参加した重原ヨシコさんは「奄美は西郷が人間性を育んだ場所で、ここは西郷が長く心を和ませた場所。当時の面影を思い起こしながら、西郷の思いを感じてほしい」と喜んだ。