戦没者の冥福と不戦平和を祈った戦没者合同慰霊祭(名瀬小学校体育館)
奄美各地で戦没者追悼行事
参列者、恒久平和祈念
73回目の終戦記念日を迎えた15日、奄美市(名瀬、住用)、大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町では戦没者慰霊祭や追悼式典が営まれた。式に参加した遺族らは手を合わせ、戦没者の冥福と恒久平和への祈りを捧げた。
奄美市名瀬戦没者合同慰霊祭(同実行委員会主催)は、同市の名瀬小学校体育館で営まれ、館内の舞台に祭壇を設置。遺族や関係者など約100人が参列した。
金井顕三郎実行委員長は「先の大戦で受けた災禍を礎に、今日の繁栄があることを忘れず、次世代が世界平和を受け継いでいくことを祈念したい」と追悼の言葉を述べた。来賓の朝山毅市長は「多くの犠牲を伴った過ちを風化させず、安心して暮らせる地域社会づくりに努めなければならない」と平和の継続を呼びかけた。
式では、参列者全員で標柱を前に焼香。正午のサイレンで1分間黙とうを捧げ、哀悼の意を示した。また式終了後、一部の参列者は同市名瀬のあかさき公園の慰霊塔を訪れ、戦没者を追悼した。
この日は、奄美群島各地で記念式典が行われ、正午の時報に合わせたサイレンで黙とうし、平和への祈りを捧げた。