オキナワウラジロガシの巨木の前で記念撮影
奄美大島自然保護協議会(会長・平田博行奄美市環境対策課長)は16日、奄美市名瀬の県立奄美少年自然の家などで2018年度奄美大島5市町村連携事業「奄美大島子ども世界自然遺産講座」(1泊2日)の1日目を行った。参加者は世界自然遺産登録や外来種などに関する講演や、エコツアーガイドの野外ツアーなど通して世界自然遺産に対する理解を深めた。17日は奄美の海洋生物などの研修が実施される。
子ども世界自然遺産講座は、子どもたちに自然保護の意識を持たせ世界自然遺産に興味を持ってもらう目的で瀬戸内町が2年前から開催している。今回は奄美大島の5市町村の連携事業で行われた。
参加者は5市町村の小学校、中学校の児童生徒あわせて20人。午前中は奄美少年自然の家で、開講式に続いて環境省奄美野生生物保護センター職員が講師となり、世界自然遺産登録や奄美の野生動植物、外来生物に関して講話した。
昼食後に、午後は野外研修のため金作原国有林に移動。奄美大島エコツアーガイド連絡協議会の喜島浩介会長が、金作原のガイドツアーを実施した。
参加者は国有林内の林道に入り、喜島さんから金作原が水源地として大切にされてきたことや、希少な動植物が見られることなどの説明を受けた。
喜島さんは金作原の中を歩きながら、イジュやヒカゲヘゴなどの前で足を止め参加者にレクチャーした。児童生徒たちは、メモを取ったり写真撮影したりして動植物の観察を行った。
宇検村の阿室小中学校の中学2年村上史苑君(13)は、屋久島に行けることや世界自然遺産を学ぶ目的で参加。「初めて金作原に来て、貴重な植物などが見られた。オキナワウラジロガシの巨木に、圧倒された。喜島先生の話が詳しくて良く分かった」と振り返った。
同講座は今年度3回開講を予定。屋久島での講座は11月ごろになるという。