関東大和会総会・懇親会

関東大和会総会・懇親会

島の現状などを報告しながら、あいさつする伊集院幼大和村長


海賊による漁業を分かりやすく語る、梅崎義人顧問

島の味堪能し楽しむ
梅崎顧問の講演会も

 【東京】関東大和会(里原廣満会長)は19日、品川区大井町のきゅりあんで第93回総会・懇親会を開いた。来賓を含め約140人が出席。1部は総会、2部の講演会では梅崎義人顧問が「世界の海賊漁業の実態」と題して講演した。会場にはスモモ酒とミキを合わせた「スモモミキ」などが用意され、参加者たちは島の味も堪能していた。

 里原会長は「多くの会員に協力してもらい感謝している。任期3年目になるが、もっと若い人に参加してもらえるよう努力していきたい」と参加者に呼び掛けた。

 来賓として登壇した伊集院幼大和村長は「空き家を活用したり、島に人を呼ぶ試みをしているなど、今、島は元気でいる」。地元の状況を報告した上で、「島から出た人が一番島を思っていることを念頭に、さらに島を活性していきたい」と語った。また、村長には会から「ひらとみ祭」への寄付が手渡された。

 ほかに勝山浩平村議会議長、東京奄美会・森眞一会長があいさつした。総会後、2部の講演会には、梅崎顧問が登壇。「世界全体の漁獲量の25%が海賊によるものだ」と、衝撃の報告。「船籍を移してその国の旗を揚げて魚をとる」そうで、日本へも推定で5万6千㌧も輸入されているという。

 梅崎さんは、「居酒屋で出されるメロなどの白身魚は、ほとんど海賊によるもの。それを注文せずに、日本の漁師による天然漁獲であるサンマなどの青魚を食べてほしい」。そう締めくくった。

 その後は、3部の懇親会へ。元善二副会長と永井枝子幹事が司会を務め、池田麗奈さんと小幡美紀さんが島唄を披露、久永さとみさんは新民謡で魅了した。

 ほかに、琉球舞踊や三村会女性部の踊りなども華やかに、楽しいひと時に花を添えていた。