フェリー運航再開、物流回復

県本土と奄美群島を結ぶフェリーが運航を再開し、島内への物流が回復した(24日午前8時ごろ、奄美市名瀬)

名瀬港に下り3便入港 小売店の品薄解消

 台風19号の接近・通過の影響で鹿児島と奄美群島を結ぶフェリーの欠航が続き、県本土などからの物流がストップし、奄美群島内では商品の品薄状態が続いていた。24日午前にはフェリー両社が運航した臨時便・定期便計3便が奄美市の名瀬新港に入港。物流が回復し、島内の小売店などでは商品棚に活気が戻った。

 鹿児島発の下り便は19日発便を最後に、欠航。この日の便が4日ぶりの名瀬港入港となった。マルエーフェリー担当者は、「欠航していた期間は県外からの荷物などが倉庫にたまる一方だった。荷物が満載だったため、名瀬港に早く入港し、荷役時間を長く取るように対応した」と話した。

 奄美市名瀬の小売店では貨物船を利用し、仕入れを行っているが、18日を最後に商品の仕入れが滞っていた。約1週間ぶりの仕入れとなったこの日は、午後から商品が続々と到着。仕入れ量は普段の倍以上だったということで陳列などの対応に追われる様子が見られた。

 同店では22、23日に多くの消費者が訪れ、ほとんどの棚が「ガラガラになった」という。担当者は「牛乳や豆腐など日持ちしない商品は前もって大量に準備することができないため、すぐになくなった。旧盆時期に台風が重なり、売れ行き的には痛手」と話した。

 25日以降の臨時便運航は次の通り。

▽クイーンコーラル8=25日上り那覇発