「郵便局みまもりサービス」を「ふるさと納税返礼品に」

協定を締結した大和村の伊集院幼村長(中央)、川畑輝芳名音郵便局長(左)、屋井智昭大和郵便局長

群島内で初の協定締結 大和村と村内2郵便局

 大和村と村内2郵便局(大和郵便局、名音郵便局)は、「郵便局のみまもりサービス」をふるさと納税の返礼品にすることに関する協定締結式を28日、村防災センターで行った。2郵便局によると、同様の協定締結は、奄美群島内で初、県内では5例目。村は、協定締結した同日、早速ふるさと納税の返礼品の一つに「郵便局のみまもりサービス(みまもり訪問サービス)」=サービス期間は、6カ月と12カ月の2種類=を加え、ホームページ(HP)の「ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』」の中に掲載した。村側は「村民や島外の出身者の安心安全につながる」と期待を込めた。

 HPの「ふるさとチョイス」の案内には①同サービス(6カ月)の場合は、5万円以上の寄付でもらえる。同サービス(12カ月)の場合は、10万円以上の寄付でもらえる②お礼品概要は「ふるさと大和村で暮らす親御さんの自宅に、郵便局社員等が毎月1回訪問し、生活状況を確認して、その結果をご家族へお知らせするサービス」③みまもりを受ける人が、大和村に居住していることが必要―などと記されている。

 詳細は▽月1回、事前に約束した時間(平日は午前9時~午後5時)に訪問▽30分間程度タブレットを使用しながら、生活状況等について確認項目に沿って話を伺う▽事前に指定したメールアドレスへ生活状況等を報告する。報告先は3カ所までで、写真の添付も可能―などの内容。

 締結式には、15人が出席。最初に屋井智昭大和郵便局長が「郵便局のみまもりサービス」のコマーシャル動画をスクリーンに映し出し、サービス内容を視聴後、サービス概要を説明。続いて川畑輝芳名音郵便局長があいさつした後、伊集院幼大和村長と2郵便局長が協定書に調印した。

 伊集院村長は「行政と郵便局が今後も連携していければ、地域の安心安全強化につながる」と述べた。

 2郵便局長によると、郵便局長や郵便局社員が両親宅などを訪問する(大和郵便局3人=7集落担当=、名音郵便局4人=4集落担当=が交替で訪問)。

 2017年度のふるさと納税実績は、375件、金額834万2千円。

 村と郵便局は、これまでに「高齢者や子ども等の異変に気づいた時に情報提供する地域見守り協定」「災害発生時の相互協力を目的とした防災協定」「道路損傷や不法投棄を発見した場合に情報提供する協定」―などを締結している。