夜空に伸びやかな歌声を響かせる、我那覇美奈さん
たくさんの声援を受けてシマ唄を披露する「ひめまり」
東京山ゆり会の踊りに観覧者たちも参加して、熱く繰り広げられた「八月踊り」
【東京】江東区にある「夢の島熱帯植物館・前庭広場」でこのほど、奄美出身のシンガーソングライター・我那覇美奈さんによるスペシャルライブが行われた。会場には鶏飯やスペアリブを販売する「奄美大島キッチンカー」が出現し、特産品のほか黒糖焼酎(西平酒造、にしかわ酒造)も用意。また、シマ唄や八月踊りも披露され、集まった人たちは奄美を堪能していた。
「こんなにたくさん、本当にありがとう」。13回目と恒例となったライブだが、酷暑の中にもかかわらず例年以上の多くの人が駆け付けた。
芝生広場のステージに颯爽=さっそう=と登場した我那覇さんは、感謝の言葉に続けて「With A Wish」などを熱唱。一方、先の甲子園大会に思いをはせ、自身が2002年に「熱闘甲子園」のテーマソングとして発表した「終わらない夏」を歌い、灼熱=しゃくねつ=の夜空に、伸びやかな声を響かせた。
また、ゲストとして平田まりなさんと住姫乃さんによるシマ唄ユニット「ひめまり」が大島紬で艶やかに現れた。「奄美の風を感じてください」と二人は、シマ唄の解説を交えながら、ていねいに歌い上げた。
締めくくりは「八月踊り」。折原誠司さんら東京山ゆり会の14人が、お揃いの浴衣で躍動した。チヂンの心地よいリズム、ハト(指笛)が飛び交う中、観覧者たちも次々と踊りに参加。唄と踊りと黒糖焼酎に酔いしれ、奄美を存分に味わっていたようだった。
熱いライブを終えた我那覇さんは、「11月10日に奄美観光ホテルで行われるデビュー20周年記念ライブに向けて、しっかりと準備を進めたい」。新たなステージへ「希望のつぼみ」を膨らませていた。