販売状況や反省点の協議や、生産農家の表彰などが行われた
2018年産奄美プラム(スモモ)販売反省会が3日、大和村の防災センターで行われた。18年産の販売実績(JAあまみ全体)は10年以来8年ぶりに50㌧台を回復し55㌧(計画比104%増)で、販売金額は2026万2千円(同88%増)だった。傷や害虫が混入したスモモが顧客から指摘され、「K―GAP認証の自覚持ち家庭選別を徹底するよう」求める意見などが出された。また出荷量や大玉率(3L以上の)に秀でた生産農家の表彰も実施した。
同反省会は、先月20日に名瀬と龍郷町で開催。同村は台風接近の影響で、この日に延期となっていた。
開会で、同村の伊集院幼村長と果樹振興会の蔵正会長があいさつ。蔵会長の司会進行で、18年産スモモ販売状況や反省点などを協議した。
JAあまみ大島事業本部は、今期27㌧、1㌔当たり単価400円、1080万円の共販取扱を計画。6月1日から選果場の受け入れを開始していた。18年産の支所別出荷販売実績は▽名瀬5・7㌧(計画比58%増)、216万7千円(同50%増)▽大和47㌧(同113%増)、1724万円(同95%増)▽住用0・3㌧(計画なし)、11万7千円(同)▽龍郷2㌧(計画比18%増)、73万8千円(同42%増)で、販売のあった全ての支所で計画を上回った。
JAはスモモの豊作について、冬に冷え込み樹勢が強く花咲もよかったためでないかと分析。「計画より大幅な出荷があったため、序盤は高値だったが、中盤以降は価格が上がらず平均価格の低下になった」としている。
販売の反省点について、適期収穫の徹底や出荷基準などを挙げる。「過熟果の持ち込みや、傷のついたものや害虫の混入などのクレームが購入者からあった。選果レベルを上げるだけでなく、K―GAP認証の自覚持ち家庭選別を徹底してもらいたい」。
その他で大島農業共済事務組合の出席者から、19年1月から始まる収入保険制度の概要の説明を実施。同保険は品目の枠にとらわれず、自然災害による収量減収だけでなく、価格低下なども含めた収入減少を補てんするものであるという。
協議を終え、出荷量や大玉率(3L以上)の優秀者などの表彰が実施された。
被表彰者は次の通り(敬称略)。
▽個人出荷量優秀者=①畑進良②有田蔵満③森俊亮 ▽大玉化率優秀者=①玉野公和②西慶治③内山豊秀▽大玉化率優秀集落=大和浜集落