県ロボット競技大会で準優勝した奄美高校チームメンバー(左から平智希部長、瀧田健斗さん、中村翔さん)と小薗真介顧問
第24回鹿児島県高校ロボット競技大会(第26回全国高校ロボット競技大会鹿児島県予選)が28日、霧島市の隼人工業高校体育館であった。県高校学校長協会工業部会主催。11校14チームが出場、各チームが製作したロボットの技術を競った結果、奄美高校チーム(アマミノクロウサギ)=2年生の平智希さん、中村翔さん、瀧田健斗さん=が過去最高順位の準優勝を果たし、全国大会(10月20、21日に山口県で開催予定)の出場権を獲得した。
奄美高校チームの3人は工業技術研究部(小薗真介顧問、平智希部長)に所属。小薗顧問によると、全国大会開催県から毎年4月に大会ルール発表があり、それを基に練習コートを作る。ロボットは親機、子機の製作を計画。顧問と部員で、ルールに則して効率的にポイントが稼げるか考えながらアイデアを出し合い、実際に出来そうな機械を試作していった。廃棄となった試作機械も多数あったという。親機はリモコン型、子機は自立型を製作した。
出来上がった親機では、例えば、ミカンに見立てた硬式テニスボール5個をロボットで運び、ミカンの木と見立て製作した木材の上に運び、乗せる作業をする。合計五つの作業が提示された。
大会の競技時間は3分間。親機操作は平部長、親機の補助は瀧田さん、子機は中村さんが担当した。平部長は「県大会ではまずまずうまくいった」と振り返った。
3人は、日頃から練習を重ね、夏休み期間中も約8時間練習してきたという。
部室のホワイトボードには、県大会を振り返り、チームやロボット(親機、子機)の良かった点、悪かった点が書かれていた。また、全国大会に向けた目標について①(ロボットを)思い通りに操作できるようにする→県大会の反省を生かし、改良を重ねていく②連携が取れるようにする―と記し、ロボットの改良点も書かれていた。
大会では曽於高校が優勝した。