発足した「子ども見守り隊」メンバーが下校する児童を見守った(奄美市名瀬浦上町内)
下校児童の安全・安心に
奄美市名瀬浦上町
地域全体で子どもを事故や危険から守ろうと奄美市名瀬浦上町はこのほど、「子ども見守り隊」を発足させた。4日は同町内で第1回見守り活動を実施。ボランティア隊員が交通量の多い沿道に立ち、下校中の児童を見守った。活動は今後、週2回行うという。
子どもから高齢者まで住みよいまちづくりを目指す「地域支え合い体制づくり」の一環。同町住民でつくる「浦上若返り会」(保佳典会長)のメンバーを中心に、交通安全や不審者対策を目的として、3人1組での立哨を予定している。
同町が校区となっている同市名瀬の朝日小学校(長野浩明校長、児童650人)は市内で児童数が最多。他町内会はすでに見守り活動を行っており、最も通学児童数の多い同町でも子ども会から活動開始を求める要望が出ていた。
この日は隊員、行政や学校関係者も立ち会い。幹線道の裏道でスピードを出す車両が多く、危険度の高い集落内の三叉路で下校する児童に注意を呼びかけた。
同会の東正英事務局長は「地域内の見守りを図り、安全なまちをつくりたい」と話した。
同校の池田裕一郎教頭は「地域の方々の支援は心強く、子どもたちの安全確保につながりありがたい」と感謝を述べた。
なお同市高齢者福祉課は地域連携を図りながら、校区内の見守り活動の普及に努めるとしている。