室温管理求める声目立つ

室温管理求める声目立つ

複合施設の基本設計業務のためのワークショップがあった

福祉複合施設設計 意見反映へワークショップ 奄美市

 奄美市名瀬港町で建設を予定している「子育て・保健・福祉複合施設」の基本設計に住民の意見を反映させようと、同市主催の市民ワークショップが4日、同市名瀬のAiAiひろばで開かれた。条件付公募型プロポーザルで最優秀提案者が掲げた基本方針やイメージ模型などを公開。それを受け、来場者から「階段や手すりの高さに配慮して」「子ども用遊具がほしい」「フードコートがあれば」―など幅広い世代から意見が集まった。

 2022年度オープンを目指す同施設の建設予定地は名瀬測候所北側に隣接。敷地面積は約2640平方㍍(仮換地予定地)。建築物は鉄筋コンクリート製、階数は4階以下とし、建設費15億円を見込んでいる。

 ワークショップでは、基本設計業者に選定された「シーラカンスK&H・酒井建築設計共同体」の担当者が、プロポーザルで提案した建物コンセプトを説明。世代ごとに各種活動が行えるスペースの集合など拠点施設としてのあり方を示した。

 1日限定の開催で約100人が来場。子どもから高齢者まで施設利用につながるアイデアや意見を挙げた。最近の気温上昇から、「入り口はミストを」「屋上は緑地化、日差しを付けて」―など室温管理を求める声も目立った。

 子育て中の名瀬の女性(34)は「日中、子どもと一緒に居られる施設を望みたい」と話した。

 酒井建築事務所の酒井一徳取締役によると、設計構築に向け、今回挙がった市民意見を積極的に取り入れていく考えを強調。「幅広い年齢層で居心地の良さを感じてもらえるよう努めたい」と語った。

 次回は10月末を予定している。