「鹿児島黒牛」を給食で 大和村の小中学校

「鹿児島黒牛」を給食で 大和村の小中学校

大和中では伊集院村長と一緒に日本一の「牛丼」を堪能した

日本一の味覚を堪能

 昨年の全国和牛能力共進会で鹿児島県が総合優勝したことを記念し、その和牛の実力を生産地の人にも知ってもらおうと4日、大和村内の小中学校を対象に「鹿児島黒牛」が給食でふるまわれた。大和中学校(有村哲郎校長、生徒36人)では、伊集院幼村長が3年生と一緒に交流給食。生徒たちは、舌の上でとろけるA5ランクの黒毛和牛に舌鼓を打ち、顔を大きくほころばせて、日本一の味覚を堪能した。

 同和牛は昨年、仙台市で開かれた全国の和牛王座を決定する「第11回全国和牛能力共進会」で鹿児島県が総合優勝となる「団体賞」に輝いたもの。県内の予選を勝ち抜いた30頭が出品され、9部門中4部門で1位を獲得するなど、高い評価を受けた。

 また、同事業は伊集院村長が会長を務める県町村会の同記念事業を活用し、同村教育委員会が実施。同給食は月1回、12月までの計4回実施予定で、この日は、同牛12㌔・145食分の「牛丼」が準備され、村内の小中学校にふるまわれた。

 交流給食で伊集院村長は「近年、鹿児島の(同)黒毛和牛は中国やアジアにも出荷され好評。素晴らしい味、残さず楽しんでほしい」とあいさつ。給食センター・野田由佳子栄養士は「牛肉はタンパク質が豊富。運動会に向けて力蓄えて」と話し、その高い栄養価などを説明した。

 生徒たちは、大人に囲まれ緊張気味も、手を合わせて「いただきます」と給食をスタート。教室に充満した高級感漂う香りに待ちかねたように、日本一和牛の牛丼をほおばった。

 3年・前田俊之介くんは、もの足りない様子で「もっと食べたかった」と第一声。続けて「ジューシーで柔らかく、口のなかですぐ溶けた」とその味に驚き喜んだ。

 残り3回の給食では、カレーやビーフシチューなどのメニューが予定されている。