沖永良部花き専門農協

沖永良部花き専門農協

専門農協設立10周年を祝い功労者の表彰が行われた=和泊町=

今年度数量3025万3千本計画
第10回総会 記念講演で流通拡大激励

 【沖永良部】沖永良部花き専門農業協同組合(葉棚清二代表理事組合長、組合員数199人)の第10回通常総会が5日、和泊町防災拠点施設やすらぎ館であった。2018年度事業計画など4議案を承認。今年度は数量3025万3千本、販売金額14億5097万5千円を目指す。

 組合員や関係者ら約150人が参加。葉棚組合長は「組合員にとって厳しい年だったが、大きな欠損を出さずに次年度につなげることが出来た。えらぶの花に大きな期待を寄せている市場関係者のためにも、組合員が一丸となって取り組んでいきたい」とあいさつ。表彰伝達を行い、優秀農家や功労者らに賞状を贈った。

 17年度実績は、販売数量2901万8455本(前年比3・1%減)、販売金額13億2769万円(同1%減)。昨年10月後半の台風で年末需要に対応できない状況が発生したほか、年明け後は全国的な寒波襲来で市場が輸入物に依存し、結果として彼岸販売も厳しい状況となった。

 今年度事業計画では▽関係機関と連携したリザレクション事業・イノベーション事業▽グラジオラスの新球導入による品種変更▽新規加入者の発掘―などに取り組む。

 記念講演では、「人が和み笑顔になれるユリ作りをめざして」と題して県花き園芸農業協同組合の鮫島健次組合長が登壇。鮫島組合長は、米ぬかを使った土壌還元消毒や手作りした簡易細霧冷房装置、沖永良部の平張施設を参考にした台風対策などを紹介し「手をかけたものだけが結果になる。沖永良部の花は、日本全国に知られている。もっと流通していってほしい」と激励した。

 被表彰者は次の通り。(敬称略)

 【優秀農家】▽グラジオラス部門=竹下常雄▽テッポウユリ部門=大勝尚幸▽キク部門=安田龍夫▽ソリダゴ部門=大南正彦▽洋花部門=久冨純一

 【功労者表彰】長田米隆、福島吉二