三反園知事に要請書を手渡す管野代表(左)
奄美・熊毛糖業労連など 制度堅持や経営安定対策
【鹿児島】「さとうきび委員会」(管野淳也代表)、奄美・熊毛糖業労働組合連合会など関連5団体のメンバー20人が6日、鹿児島市の県庁を訪れ、三反園訓知事らと対談して、砂糖制度の堅持や経営安定対策などの継続を訴えた。
昨年度のサトウキビは、平年並みの生産量だったが、収穫期直前の連続台風による潮風害などで、種子島、喜界島、徳之島で糖度が上がらず、製糖工場や生産者の収入も下がり「苦しい生産年度となった」(菅野委員長)。生産者の高齢化、就農者の減少も続いており「産地を支える基盤が縮小している中で、全体的に支えていく必要がある」。
今回の陳情では生産安定対策、セーフティーネット基金の継続、働き方改革に伴う人材確保の3項目を記載した要望書を三反園知事に手渡した。菅野委員長は「様々な課題に一つ一つ我々も向き合っている中、引き続き県や行政の支援、連携をお願いしたい」と訴えた。三反園知事は「サトウキビは南西諸島の基幹産業。我々としても万全の支援、対応を考えたい」と答えた。