来訪者が増えている大和村の宮古崎
「西郷どん」効果 来訪者、大幅増に対応
県事業で大和村補助
県大島支庁は、2018年度地域振興推進事業の追加決定を発表した。事業で大和村国直の宮古崎にバイオトイレを整備し、観光客などの増加に対応する。事業総額1100万円で、工期は11月~19年2月を予定している。
地域振興推進事業は、県の総合出先事務所の5地域振興局と2支庁が、市町村や民間団体などと連携しながら地域における緊急的・特徴的・広域的課題に対処する取り組みを行う目的で08年に創設。今回は同村が要望した内容の宮古崎来訪者満足度向上事業を、総事業費1100万円(うち県補助550万円)で追加決定した。
事業内容は、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送により同村の景勝地である宮古崎に来訪者が大幅に増えていることに対応するため、宮古崎に水を用いず処理できるバイオトイレを整備するもの。同村企画観光課によると、バイオトイレの処理能力は杉チップを用いて1日あたり70回の処理が可能だという。
追加決定を受け、同村は補正予算を計上。施工業者などとの契約を交わし11月中旬に着工して、来年2月末に竣工する見通しを示している。
また宮古崎の来訪者数は、大河ドラマの放送開始前の月間約140人が、18年8月は16倍以上の2273人を記録した。