伝統のソテツ緑門作り

伝統のソテツ緑門作り

芦花部小中PTAは、運動会を前にシンボルのソテツ緑門を作った

芦花部小中PTA 運動会前に

奄美市名瀬の芦花部小中学校PTA(久井誠会長)は15日、16日の秋季運動会を前に伝統の「緑門作り」を同校校門で行った。PTAメンバーは、子どもたちの士気を高め活力ある運動会にしようと、シンボル「ソテツ緑門」を丹精込めて作った。

緑門は、祝賀の際などに建てる常緑樹の葉で包んだ弓形の門で、グリーンアーチとも呼ばれている。同校では常緑樹の葉に変わりソテツの葉を使用。学校や地域から譲り受け、500枚ほど集めた。

また同校の緑門作りは、30年ほど続く伝統行事で、運動会時は必ず設置。校内に飾られた記念・卒業写真は、同門の前で撮影するなど力を入れている。

この日は午前8時ごろ、PTAや教職員ら約20人が校庭に集合。各々が役割を分担し、3㍍近い高さの緑門作りに取り掛かった。

校門をまたぐ土台を設置した後は、脚立などに乗って葉を括り付け。照り付ける日差しの中、額の汗を拭いながら作業を行い、最後は頂上に校章を取り付け完成させた。

久井会長は「地域のたくさんの協力をいただいたことに感謝」と喜び、加塩和宏校長は「(同校創立)140周年に相応しい立派な門。運動会では一人一人が輝き、地域の人に雄姿を見せ、応えてほしい」と笑顔で話した。