自身の経験や思いを生徒らの前で語った奄美高校定時制の校内生活体験発表大会
「支えてくれる人いるから」
最優秀賞に眞正博さん
奄美市名瀬の県立奄美高校定時制(堀之内尚郎校長、全校生徒28人)は20日夜、第49回「校内生活体験発表大会」を開いた。7人の弁士が登壇し、定時制高校に入学し自身が変われたことや、支えてくれる周囲の人への感謝を発表。最優秀賞に2年の眞正博さん(36)が選ばれた。
発表会は定時制高校で学ぶ生徒が学校生活を通じて感じた貴重な体験を発表し、多くの人々への共感と励ましを与えることを目的としたもので、毎年開催している。上位入賞者は10月28日に鹿児島実業高校で開催される県大会へ出場する予定。
10人がエントリーし、この日は7人が出場した。生徒らは不登校や保健室登校だった中学時代、仕事と学校生活の両立などの苦労した体験を紹介。それを踏まえ、自身を支えてくれた家族や教師への感謝、アルバイトなどで自信を得ることができたエピソードを発表した。
最優秀賞に選ばれた2年生の眞さんはレンタカー業者で準社員として勤めながら同校定時制に通う日々の苦労を告白。今では同僚や家族の支えで学校に通うことができているといい、「支えてくれている方々と、自分のために卒業したい」と訴えた。
発表について眞さんは「支えてくれる人がいるから学校に通えるということを伝えたかった」と話す。終了後、審査員を務めた鶴川聖一教頭は「人間として一歩成長したということがわかる発表だった。皆さんの夢がかなうように我々もバックアップし、挑戦していきたい」と講評した。
大会結果は次の通り(敬称略)。
▽最優秀賞 眞正博▽優秀賞 濱崎まい、坂元奈菜