大島養護「しおかぜ市場」

大島養護「しおかぜ市場」

徳之島支援教室と喜界支援教室の生徒の販売品のコーナー

 

喜界島支援教室も参加
生徒の手づくり商品、自ら販売

 

 龍郷町の大島養護学校(山口敏親校長)は21日、同校体育館で高等部生徒たちが作業学習で製作したものを販売する2018年度「しおかぜ市場」を開いた。生徒たちが育てた野菜や窯業製品、製作した木工品など、さまざまな商品を生徒自らの手で販売。住民など多くの人が訪れ、生徒たちと交流しながら購入希望する商品を買って楽しんだ。

 同市場は、高等部の総合的学習活動の一環。地域の人に同校の教育活動などを知ってもらうほか、生徒たちも生産や製作、販売を通してあいさつや態度、体力、集中力などを育てる目的。この日の販売に向け、準備して市場開催を迎えた。

 高等部生徒47人は、5班に分かれて園芸、手工芸、木工品などそれぞれの商品を陳列。今回は今年4月に開設された同校喜界支援教室の生徒2人と職員など3人合わせて5人がしおかぜ市場に参加して手づくり製品の販売を行った。

 会場には各班が販売ブースを設営。新鮮な野菜や焼き物、石けん、ランチョンマットなどさまざまな販売品が机に並んだ。

 午前10時の販売開始を前に、多くの人が来場。山口校長が「作業学習で生徒が製品を作ってきたので、皆さんにはぜひ手にとって見てほしい」などとあいさつした。

 オープンの合図とともに、来場者は一斉に目的商品の販売ブースにダッシュで移動。各班の会計には商品をたくさん購入する人の行列ができて、開始わずか30分ほどでほとんどの商品が完売するなど大にぎわいとなった。

 喜界支援教室に所属する高校1年の榮山亮さん(15)は「シーグラスのネックレスなどたくさん買ってくれた。しおかぜ市場で大島養護学校の生徒たちとも交流したい」と話した。