ベルスーズ奄美公演

ベルスーズ奄美公演

11月奄美市で18年ぶりに開かれる「ベルスーズ奄美」を告知する実行委員会メンバー

 

「後世へ受け継がれて」
11月18日 島唄とクラシックの融合
宇検村出身・山畑さん編曲
 

 奄美の島唄をクラシック音楽に編曲した“ベルスーズ奄美”の公演「明治維新150周年記念 山畑馨・交響譚詩 ベルスーズ奄美2018」(同実行委員会主催)が11月18日、奄美市の奄美文化センターで開かれる。21日、奄美市名瀬の県大島支庁記者クラブで会見があり、山元孝子実行委員長は「島の心がこもった曲。若い人たちにも馴染んでもらい、伝統的なものとして受け継がれてほしい」など思いを語った。

 ベルスーズはフランス語で「子守り唄」を意味する。宇検村阿室出身で音楽家の山畑馨さん=沖縄県在住=が、島唄をベースにアレンジした。1974年に初演し、2000年に第2回公演。今回18年ぶりに公演が決まった。

 昨年6月に「ベルスーズ奄美」が楽譜化されたことが「今回の公演に向けた大きなきっかけになった」(同実行委員会)という。

 プログラムは全3部で構成。奄美大島出身の国際的ヴァイオリニスト久保陽子さん、金久中出身の川口さくらさん(ヴィオラ)らによるクラシック名曲の演奏で幕を開ける。

 また、里アンナさん、奄美観光大使でコントラバス奏者の森田良平さん、前山真吾さんなどの地元唄者らが出演。山畑さんゆかりの宇検村阿室在住者や名瀬地区公募者、島内3地区の公民館講座の受講生らでつくるコーラス隊「ベルスーズ奄美混成合唱団」、各地で活躍するプロ演奏家に奄美在住者らが加わる記念オーケストラが共演する。

 第2回公演で自身もコーラスで出演。総合プロデュースを務める、元野景一さんは「唄に出てくる歌詞が素晴らしい。これは若い人に伝えていかなくてはいけない」と意欲。今回出演する同混成合唱団の指導にあたる予定だった久野睦子さんが他界し、代わりに指導役を務める城昭久さんは「久野先生の想いをしっかり完成させ、追悼の意味を込めたい」と話した。

 当日は午後2時開演(同1時開場)。前売り一般(指定席)3500円、自由席2500円、高校生以下1500円(当日券は各500円プラス)。島内各プレイガイドで販売する。※インターネットでも購入可