レンタカー事故防止啓発に重点

レンタカー事故防止啓発に重点

園児たちに見送られ、白バイやパトカーがパトロールに出発した

 
園児も安全呼び掛け
秋の全国交通安全運動出発式
奄美署

 

 秋の全国交通安全運動が全国で一斉にスタートした21日、奄美署(大川隆則署長)は奄美市の名瀬信愛幼稚園(押川リンコ園長、園児220人)で「出発式」を行った。警察や行政など関係者約100人が参加し、園児や保護者が見守るなか管内の交通安全を祈願。30日までの期間中、自転車の安全利用や飲酒運転の根絶を呼び掛けるほか、同署内の重点事項として、レンタカーの事故防止なども啓発していく。

 今年の県運動のスローガンは「ルールとマナー乗せて走ろう秋の道」。重点事項に▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止―など4項目を掲げた。

 大川署長はあいさつで、今年の管内交通事故件数(9月20日現在)が、813件で前年比50件増と増加傾向にあることを報告。その上で「(全体の割合で)6件中1件はレンタカーによるもの」と要因を挙げ、「観光客はカーナビを見るなどよそ見が多い。島内の人は『思いやり運転』を」など参加者に協力を求めた。

 式では、県交通安全協会奄美地区協会による伝達表彰式が行われたほか、同署マスコットキャラクター・カケルくんも登場し交通安全を啓発。歩行者や運転者に対しては▽安全運転心掛けよう▽早めのライト点灯を▽明るい服装と夜光反射材着用を―なども呼び掛け。

 反射材贈呈式では、同園児代表の新納佑晟くんと前田依咲ちゃんが「安全運転お願いします」と祖父母へ反射材を手渡し、続いて、同園・喜島航太郎くん、乙須樹くん、山元清隆くん、亀割琉生くんの4人が元気に安全宣言。最後は、同園マーチングによる華やかな行進曲が響き渡るなか、白バイやパトカーがパトロールに出発した。

 なお同日は、喜界町役場でも同署喜界幹部派出所による出発式を実施。唄者・川畑かおりさんを一日署長に任命し、交通安全を呼び掛けた。

 被表彰者は次の通り(敬称略)。

 全日本交通安全協会・交通栄誉章緑十字銅章【交通安全功労者】春岡仗子(奄美市名瀬長浜町)【優良運転者】里哲眞(龍郷町芦徳)