千葉で島唄と八月踊り披露

島唄、八月踊りなど奄美の風景をステージで繰り広げた、須野八月踊り継承会、あやまる会の人たち

道行く人に奄美の魅力をPRした、奄美市東京事務所とバニラ・エアのスタッフ

プラカードを先頭に、大島紬での踊りも艶やかに奄美の魅力を発信する女性たち

奄美の魅力をアピール
あやまる会・須野八月踊り継承会

 【東京】千葉県成田市で15日と16日に開催された「第5回成田山伝統芸能まつり」(主催・同実行委員会)に、奄美の島唄愛好会と八月踊り保存会が参加した。15日には、文化芸術センターのスカイタウンホールで島唄と八月踊りなどを2回にわたって披露。続いて、夕方は各地域の伝統芸能パレードに参加、観光客から盛んな声援を送られていた。

 島唄愛好会「あやまる会」の平田まりなさんらが「よいすら節」「やちゃ坊節」などを熱唱。ホールに島の風が吹き付けると、指笛(ハト)も絶妙に響き渡った。

 続いて島から駆け付けた「須野八月踊り継承会」の10人が、そろいの法被で登場。島からやって来た「あやまる会」10人と、関東在住の出身者らに加わり、約30人によって「さんだまけまけ」などの唄と踊りで、奄美の風景をステージで繰り広げた。観客席からも飛び入りする人が続出。「六調」を乱舞、熱気がピークに達したところで終演となった。

 須野八月踊り継承会・平田守宏顧問・事務局長は「こっちの人を巻き込んで島を作れた」と振り返れば、あやまる会の松山美枝子会長も「島口が交じっている島唄を伝える一環としても、大成功でしたね」と、満足そうだった。

 「奄美の島唄」の一団は、その後、郡上おどりや、秋田竿燈まつり、銚子はね太鼓などの伝統芸能パレードに交じり、プラカードを先頭に成田山新勝寺に続く表参道に参上。笑顔を振りまきながら、奄美の風を巻き起こしていた。

 16日にも、場所を変えて「島のブルース」「ワイド節」などを会場に響かせ、拍手を浴びていた。また、沿道の中ほどでは、奄美市東京事務所とバニラ・エアが共同で奄美をPRするブースを設けて、道行く人たちに奄美の魅力を説明していた。