大和村議会 国直集落で「語る会」

大和村議会 国直集落で「語る会」

国直集落では、観光などを中心に住民と村議が意見を交わした

観光中心に議論や意見

大和村議会(勝山浩平議長)は25日夜、村民と村議が意見を交わす「議会と語る会」を国直集落(村上恵子区長、57世帯)の公民館で開いた。集まった同集落住民と村議6人は、今後同集落で動きが加速しそうな観光を中心に、議論や意見を交わした。

会は、村議会基本条例により実施し、今年度4集落目。勝山議長ほか、民文忠議員、蔵正議員、重信安男議員、前田清和議員、池田幸一議員6人が議会の現状を報告し、今年度事業などについて話し合った。

また、同集落はNPO法人TAMASU(中村修代表)が展開する「国直集落まるごと体験事業」のお膝元で、村が観光政策の柱として後押ししていることもあり、議題の中心はおのずと観光に。議論を巡っては、施設や雇用、西郷どん効果に至るまで、幅広い意見や要望が飛び交った。

重信議員が、前回の要望経過や今年度事業の主なスケジュールなどを説明後、意見交換は開始。住民の「宮古崎に行ってすぐ帰るという観光客も多い。どう村に波及していくのか議論はできているのか」との問いに、議員からは「国直側から(行政と)話し合う場も必要。議会が接着剤になりたい」など提案があった。

住民らは、NHK大河ドラマ「西郷どん」の恩恵もいつまでも続かないと強調。「看板などインフォメーションは早急に作るべき」「集客地で地元物産の販売ができないか」「重点策のわりにはいつまでも協議中。意見の集約は進んでいるのか」など、大幅に時間を押して話し合いは続いた。

村上区長は「(語る会は)行政の動きがわかり、膝を交えて話すいい機会。住民も言いたいこと伝えたいことはたくさんある。今後も言い続けることで声を届けたい」と笑顔だった。