幸山さん(徳之島高)弁論の部最優秀賞

県高等学校英語スキット・弁論大会の「弁論の部」で最優秀賞を獲得。九州大会に出場する幸山千尋さん=11日、徳之島高校で

県高校英語スキット・弁論大会
九州大会へ

 【徳之島】2018年度県高等学校英語スキット・弁論大会(県高等学校教育研究会英語部会主催)がこのほど、鹿児島市内で開かれ、県立徳之島高校普通科2年生の幸山千尋(ちひろ)さん(16)が弁論の部で最優秀賞(1位)を獲得した。幸山さんは九州大会(来月3日・佐賀県)に出場して全国大会を目指す。

 大会は先月29日、鶴丸高文化ホールであった。1年生対象に各校2人1組で「チャレンジ」を統一テーマにオリジナル作品を3分間程度ずつ発表するスキットの部に計22組、1~3年生対象に各校1人ずつテーマ自由の弁論の部には計19人がそれぞれ発表した。

 1年時に続き弁論の部再挑戦となった幸山さんの発表題(和訳)は「違っていることは大切にされるべき」。県派遣事業で昨年訪問したシンガポールでの国際交流、障がい者たちとのふれあいなど体験も通じ、「人と違っていることは恥ずかしいことでなく特別なこと。本のように人をカバーで判断せずに中身で判断を。自分のストーリーも大切に…」など思いを盛り込んだ。

 大会を振り返って幸山さんは「知り合いも出る大会。くじけそうにもなったが、勝ちたいという気持ちで練習。先生やALT(外国語指導助手)にも感謝の気持ちでいっぱいです」。担当教師も「何事にも積極的で、物おじもせず忍耐力も高い。レベルの高い大会だが、『絶対優勝します』と書いて壁にはって頑張っていた。本番でもしっかりとやってくれると思っていた」。

 九州大会に向けて幸山さんは「目標は(2位以上入賞で)全国に行くこと。発音をもっとネイティブに近づけ、声の強弱やトーンとか表現力をもっと身に付けたい」と抱負を語った。