講座初日は、起業成功に向けた考え方をアドバイスした
自信の一品最優先に
起業向けゼミ開講
「やりたいこと」「自分にできること」をカタチに――。起業できる人材育成につなげようと、奄美群島広域事務組合は13日、2018年度奄美群島地域起業家人材育成事業「奄美でシゴトを創るゼミ」を開講した。群島各島での講座と成果報告会を計画。ビジネスプランの具体化に向け、奄美で起業するための準備や基礎、新たな商品展開などを学ぶ。来年3月9日まで。
事業は14年度からスタート。関係団体関係者による講演やワークショップなど研修会を開き、受講者(定員7人)は期間中、価値を生み出すや仕事、ものづくりの方向性などを探っていく狙いだ。
初日の同日は、龍郷町りゅうがく館で開講式があり、今後開催する各会場のメーン講師4人が出席し、構想の具体化に向け講話した。講座は与論島、沖永良部島(和泊町)の各会場に同時中継された。
一社Enactus(エナクタス)JAPAN共同代表理事の金森康さんは「地域起業の基礎を確認」をテーマに成功ポイントを指摘。経験上、自信の一品、もしくはサービスをつくることを最優先にすべきとした。
その上で「心を折らず、まずは10年間、生き残ること」と金森さん。「スタートから、5年後、10年後と続けていくことで(起業の)カタチが見えてくる」と強調。さらにビジネスの立ち上げでは固定費用の削減も重要とアドバイスした。
琉球大学の宮里大八・特命准教授は、沖縄県内のプロモーション映像を紹介。島全体、または各離島が連携したPRを呼び掛けた。
今後の日程は、▽徳之島(11月17・18日)▽喜界島(12月8日)▽沖永良部島(来年1月26日)▽与論島(2月23日)―の予定。成果報告は3月9日、奄美大島である。