世界自然遺産への提言

世界自然遺産に関する講話を行った屋久島環境文化財団の小野寺理事長


楽曲に参加した女性アーティストなどによるトークセッション

奄美大島5市町村 奄美環境文化フォーラム
プロジェクト制作の楽曲披露も

 奄美大島の5市町村で構成する奄美大島自然保護協議会(会長・満永亮一奄美市プロジェクト推進課長)は27日、奄美市名瀬のホテルで世界自然遺産~唄島プロジェクト奄美環境文化フォーラム「懐かしい未来へ」を開いた。同プロジェクト制作の楽曲紹介や、講師の世界自然遺産講話などがあり、2年後を目指す奄美の世界自然遺産登録に向けて参加者の意識向上が図られた。

 フォーラムは、奄美大島の貴重な自然、文化の豊かさを知ってもらい、参加者に2年後の世界自然遺産登録を目指す場にしてもらう目的。オープニング企画で、プロジェクト制作楽曲「懐かしい未来へ」のミュージックビデオを上映。次いで満永会長が同プロジェクトの趣旨説明を実施した。

 5市町村の首長紹介後に、代表で朝山毅市長があいさつ。「5市町村の更なる連携を核に、2年後の登録目指しプロジェクトに取り組んできた。完成した楽曲には、唄者やアーティストの故郷に対する思いも込められていると感じた」などと話した。

 講話を屋久島環境文化財団の小野寺浩理事長が担当。「新しい国立公園、新しい世界遺産―地方創生・奄美モデル―」と題して、世界遺産の解説や遺産の活用などの提言が行われた。

 奄美の進むべき道について、▽遺産登録▽観光受け入れ体制の準備▽遺産を契機とした地域づくり▽5島協調体制▽新しい情報戦略▽沖縄(やんばる)、屋久島と連携―などを提案。「発想転換して今までの奄美のイメージを見直し、新しい見方で新しい奄美をつくってもらいたい」と語った。

 このほか、楽曲に参加した女性唄者やアーティスト6人が登壇してトークセッションがあり、楽曲披露と記念撮影も実施された。